催し物のご案内

第二回桂信子賞授賞式のご案内(1月10日)

俳句創作に加え、地道な研究活動を怠らなかった女性俳人 桂信子(かつらのぶこ)の関係資料は、平成17年11月3日柿衞文庫に寄贈され、俳句資料室が開室しました。平成21年、その開室3周年と柿衞文庫開館25周年を記念して、ここに、桂信子を顕彰し、女性俳人の活動のさらなる発展を願って、桂信子賞を制定する次第となりました。

第2回目となる本年の授賞者は、「秋」名誉主宰の文挾夫佐惠(ふばさみふさえ)氏に決定しました。下記のとおり、授賞式を行います。ご参加を賜りますようご案内申し上げます。

  • 1、日時  平成23年1月10日(月・祝)午後1時30分より
  • 2、場所  柿衞文庫 講座室
  • 3、式次第
  •    ○ 桂信子賞選考委員代表による選考結果の報告

       ○ 授賞式

       ○ 宇多喜代子・寺井谷子・黒田杏子の三氏による鼎談「文挾夫佐惠と現代女性俳人の歩んだ道」

  • 4、参加  <聴講無料 当日受付(定員80名・先着順)

文挾夫佐惠(ふばさみふさえ)

1914年東京生まれ。1934年上川井梨葉の「愛吟」に入会、1944年、飯田蛇笏の「雲母」に入会。のち石原八束宅での三好達治を囲む文章会に参加した。1961年、「秋」創刊に参加。1965年、第12回現代俳句協会賞受賞。1998年、石原八束逝去により「秋」主宰となり、現在名誉主宰。句集『黄瀬』(1966年)、『葛切』(1974年)、『天上希求』(1981年)、『井筒』(1995年)、『時の彼方』(1997年)など。2007年、句集『青愛鷹』で俳句四季大賞受賞。共著に『私の昭和俳句』がある。

桂信子(かつらのぶこ)

1914年大阪市生まれ。大阪府立大手前高等女学校(府立大手前高等学校)卒。1938年、日野草城主宰「旗艦」に投句。1946年、創刊の「まるめろ」に山口誓子の『激浪』ノートを連載。1954年、「女性俳句会」創立、発起人となる。1970年、俳誌「草苑」を創刊、主宰。新興俳句出身の数少ない女性俳人。1977年、第一回現代俳句女流賞受賞。1992年蛇笏賞受賞。1994年勲四等瑞宝章受章。ほか。句集は、1949年第一句集『月光抄』、1955年第二句集『女身』、1967年第三句集『晩春』ほか第10句集まで刊行。2004年逝去。享年90歳。


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