第7回鬼貫青春俳句大賞に神戸市の久留島元さん
15歳以上30歳未満の若手俳人の発掘、登竜門として、柿衞文庫開館20周年を記念し、平成16年に設けられた「第7回鬼貫青春俳句大賞」の大賞、優秀賞が11月3日決定しました。
第7回目のことしは全国から30人の応募があり、也雲軒塾頭の坪内稔典氏、「ホトトギス」副主宰の稲畑廣太郎氏、詩人の山本純子氏ら5人が選考にあたり、季語を効かせ、ことば遊びに満ちた30句をそろえた神戸市在住の久留島元さんの「こむらがえり」が選ばれました。優秀賞にはKANADAさん(愛知県)、林田麻裕さん(京都市)、山本拓也さん(京都府)の3人が選ばれました。
各賞の受賞者と主な作品は次のとおり
【第7回鬼貫青春俳句大賞】
久留島元さん
「狛犬が子を生むような秋の空」
「子も親も鬼も天狗も秋祭」
「彼岸入り軍艦沈没して破裂」ほか30句
【優秀賞】
KANADAさん
「籠に屑入らずともよし晩夏光」
「台風の目に入る耳の穴ひらく」ほか30句
林田麻裕さん
「ちゅうしてもいいよなんてね四月馬鹿」
「さくらさくら突然いなくなっちゃ嫌」ほか30句
山本拓也さん
「菜種梅雨男は黙って風呂掃除」
「短夜の猥談怪談卓球部」ほか30句