小企画展 芭蕉終焉の地を守った俳人 -花屋庵鼎左(はなやあんていさ)-【終了しました】

「旅に病んで夢は枯野(かれの)をかけめぐる」の句を残し、元禄7年(1694)、芭蕉は大阪御堂(みどう)前の花屋(はなや)仁右衛門(にえもん)方の病床で没しました。その芭蕉終焉の地である花屋裏近くに庵をかまえた藤井鼎左(1802~1869)は、この地を発信の場所とし、大阪の俳諧宗匠(そうしょう)として活躍しました。
本展では、鼎左の御子孫である藤井家のご協力を得て、鼎左にまつわる初公開の俳諧作品を中心に、鼎左の師である奇淵(きえん)(1765~1834)の作品も交えながら、芭蕉を追善(ついぜん)し、その流れを継いだ人々のいとなみを紹介します。
主な出品作品
- 芭蕉筆象潟(きさがた)懐紙・呉春(ごしゅん)画芭蕉像重厚(じゅうこう)「冬(ふゆ)籠(ごもり)」句賛
- 其角(きかく)編『枯尾華(かれおばな)』・蝶夢(ちょうむ)著『芭蕉翁絵詞(えことば)伝』
- 奇淵「雁がねが」句短冊・奇淵編『かれの会』
- 花屋庵鼎左愛蔵短冊貼交(はりまぜ)屏風
- 花鼎左賛巨堅(きょけん)画六俳仙図(ろくはいせんず)
- 鼎左自筆辞世(じせい)文 など約30点
会期
- 平成20年6月15日(日)〜6月29日(日) (月曜日は休館)
- 開 館 時 間 午前10時〜午後6時(ただし入館は5時30分まで)
入館料
- 一般200(160)円
- 大高生100(80)円
- 中小生50(40)円
- ()内は団体割引料金