許六筆百華賦
二六・六×八三八・四 紙本淡彩 巻子
許六が梅・桜をはじめ約三十種の花を描き、それぞれの花を独自の創造力と機知をもって様々な女性像に例えて品評し、戯文を書き付けた巻物。「画ハとって予(芭蕉)が師とし、風雅(俳諧)はをしえて予が弟子」(「許六離別詞」No.64より)とした許六の自信作。末尾に記された汶村の職語によって、許六が残した九点の「百華賦」の行方、および本点がその最初の巻物にあたることなどが判明する。許六の「百華賦」の規範として、今後の俳諧研究に重要な役目を果たす資料である。
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