展覧会のお知らせ
特別展「柿衞文庫名品にみる 芭蕉-不易と流行と-」
公益財団法人柿衞文庫は、岡田家22代当主・岡田利兵衞(1892~1982、号は柿衞(かきもり))が蒐集した俳諧資料をもとに昭和57年(1982)に設立されました。文庫名は、江戸時代から岡田家の庭にあった見事な柿を衞(まも)るという意味が込められており、同家の当主たちは柿に由来する雅号を持ちました。柿衞翁は、家業である酒造業を継ぎながら、伊丹町長・市長を歴任。さらに郷土伊丹の俳人・上島鬼貫(おにつら)を出発点に、松尾芭蕉(ばしょう)をはじめとする俳文学研究に没頭し、多くの俳諧資料を蒐集しました。その充実した蒐集品は、日本三大俳諧コレクションの一つともいわれています。
本展では、柿衞文庫が所蔵する芭蕉の名品を一堂に公開し、芭蕉の俳諧風雅の精神である「不易流行」に迫ります。あわせて飯尾宗祇(そうぎ)や松永貞徳(ていとく)、西山宗因(そういん)、鬼貫など連歌から俳諧に至る作品の数々を展覧します。直筆資料で俳諧の歴史をたどることができる柿衞文庫のコレクションを通して、その豊かで魅力的な俳諧の世界をどうぞお楽しみください。
なお、本展は「みやのまえ文化の郷」一帯の再整備工事に伴い、長期休館中であった令和3年(2021)、永青文庫(理事長 細川護熙氏)において開催し、多くの方に柿衞文庫の名品をご紹介する機会を得ました。そして、このたび柿衞文庫を含む5施設を統合した市立伊丹ミュージアムにおいて、帰還展として開催いたします。
かきもりトピックス
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